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わたしが近ごろかんがえていることを徒然なるままに...
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「私の中の日本軍」にみる日本刀の実態
昨日のエントリにも書きましたが、いま読書中の山本七平著「私の中の日本軍」(文春文庫)。直近で読んだ章に日本刀に関する部分があったのですが、本題の戦争から離れ、純粋に日本刀の知識としてみても非常におもしろいものでした。

具体的には下巻の「日本刀神話の実態」「白兵戦に適さない名刀」の二章にわたって取り上げられた事柄です。
もちろんわたしも時代劇の「バッタバッタと斬り倒す」ことは現実には不可能なことは知っていましたが、実際どういう不具合が出来するのかまでは覚えていませんでした。作者の実体験や、修理のため従軍した日本刀の専門家の著書(成瀬関次著「戦ふ日本刀」)から日本刀の(主に負の)特性が記されていました。

その中に山本氏が(紙数の関係だと思うが)詳述を避けたため、疑問として残ったことがありました。それを調べましたので書き留めておきます。

  • 【Q1】日本刀で打撃を与える(斬る、打つ)とほとんどの場合、刀身が鍔元から左に曲がり鍔と柄がガタガタになるとある。なぜ曲がる方向が「左」なのか

  • 【A1】刀の断面(ポキンと折れたときの面)は左右対称ではないため力のかかり方が片寄ったためか。本来真っ直ぐに切り込むことが出来るように「片切刃造り」(右半分が一般的な鎬造りもしくは平造りで、左半分が切刃造り)になっているのだが、日本軍の多くは日本刀の使い方に疎かった(使ったことさえなかった)ことが大きな要因か。詳しくは"日本刀の科学"を参照(図解あり)


  • 【Q2】日本刀の欠点を羅列したあと、しかし昔は(赤穂浪士なども)実戦となればきちんと対応させていた例として「ネタ刃」というものが「戦ふ日本刀」にあるとしながら解説は省いている。「ネタ刃」とはなにか

  • 【A2】「寝た刃合わせ」のことだと思われるが、これは"兵法・武術用語"によれば「すべらかな刀身、特に刃の部分に荒研叉は木賊でこすってざらざらにする事。これは、磨きたてのすべらかな刀身に、摩擦力を加え、より斬れやすくする為に行った。また、切り合いを重ね、血糊などで切味が鈍ったときにも行う」とある

いずれにしろ、先の大戦当時の日本刀は純粋に武器としての価値はあまりなく、精神的装飾物としての側面が大きかった、ということがわかりました。
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