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量的緩和解除:毎日新聞・論説室のユニークなお説
日銀の量的緩和解除をうけての新聞各紙を初めとしたほとんどの論評は画一的な印象を与えるものでした。金利政策への回帰はおおむね歓迎するもゼロ金利からの脱却には十分に配慮し決して拙速になるな、といったものと理解しています。

そんななか、わたしが目にしたなかではただひとつ、非常にユニークな意見がありました。毎日新聞、玉置和宏氏の論説室"「日銀マジック」の終幕"です。

まず冒頭部分にこうあります。

 その筋の論評によれば「この量的な緩和は危機的なデフレ対策として効果があった」とする。

 経済政策的な意味で効果があったのではない。優れて政治的な意味であったと解すべきである。


そして氏は遡って2001年3月の自説を引いています。当時その時点で、量的緩和は「政治的な意味」しかないことを既に看破し、危惧していたかのようにです。

 01年3月にこの量的緩和策第1号が発表された時筆者は小紙社説にこう書いた。

 「(ゼロ金利への復帰と量的な緩和を)グリーンスパン流の『市場との対話』と言うべきか、それとも『政治との対話』によるものなのだろうか」(01・3・20付) 「新奇な政策にあれこれ飛びつくのはかえって日本経済の狼狽(ろうばい)を露呈するだけである」(同)

 「デフレの原因があたかも日銀の『ゼロ金利からの脱却』にあったかのような政治サイドの立論そのものに、政府のこの『10年の失政』を見る思いがする」(同)


読みを誤った2000年8月のゼロ金利政策解除、そして2001年3月再度の同政策復活、そして量的緩和というながれについては

 量的緩和策は米マサチューセッツ工科大学のクルーグマン教授が3年前(当時)から日本向けに言い出していた。それを「ゼロ金利に再び戻す」という照れ隠しに日銀がそのアイデアを借用したと言っていいのではないか。

といっています。しかし「照れ隠し」というのもすごい表現です。

量的緩和というといつも「日銀がお金をジャブジャブ供給して銀行が借りやすくなる」ときいていましたから、次の一文には驚きました。

最終的には現在の30兆~35兆円まで日銀の門前に日銀券を積んだのだ。だが銀行はそれをほとんど使おうとしなかった。資金需要がなかったからだ。貸し出しが増えたのはごく最近であるがそれは別にこの当座勘定から持ち出したわけではない。不良債権処理が進んで潤沢になった銀行自身のポケットから増やしたものである。

これが正しいなら、氏の結論「経済政策的な意味で効果があったのではない」ことが裏付けられますが、こういう解説は他で見聞きすることがなかったものでした。

とくに最後に示した部分が、他の論評では触れていないものだったので、逆説的に、隠そうとしている"真実"のようにも思えていたのです。

ですが、この玉置和宏氏、"トンデモ"な方だという評判もあるようで...。
まあ、こんな解釈もあるという程度におさえておきましょう。
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