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地球温暖化:水没する島と燃やし続ける国

欧州戦乱は已成(いせい)の強国と未成の強国との争なり、現状維持を便利とする国と現状破戒を便利とする国との争なり。現状維持を便利とする国は平和を叫び、現状破戒を便利とする国は戦争を唱う。平和主義なる故に必ずしも正義人道に叶ふに非ず、軍国主義なるが故に必ずしも正義人道に反するに非ず

(新潮文庫、城山三郎著「落日燃ゆ」44頁から引用)

これは1919(大正8)年、第一次大戦後パリで開かれた講和会議の日本全権団の一員だった近衛文麿が、その少し前に雑誌『日本及日本人』に発表した「英米本意の平和主義を排す」の一節で、実際講和会議に臨んで自説の正しさを再確認したといわれているものです。

90年近く経過した現在にも十分過ぎるほどに通じる論理です。むしろ何も変わっていないといったほうが近いかもしれません。

地球温暖化を扱った4月30日のNHKスペシャル「同時3点ドキュメント 煙と金と沈む島」にも当てはまります。

  • 已成の強国:アメリカ

  • 未成の強国:中国

  • そして抜け目なく排出権を売買するブローカや、中国の膨大な(石油ではなく)石炭の燃焼に伴う副産物、メタン(だったか?)ガスを商売にしようとする日本商社

  • 一方、自然と共存してきた「未成の島」ツバルは地球上で最もはやく水没する運命に

ツバルの人たちにはまったく関知しない事柄です。境界があろうはずもない大気が他所で勝手に暖められた結果です。

すくなくともわたしが生きている間は冒頭の枠組みのまま続いていくのは確かなようです。已成であろうが未成であろうが経済優先であることに違いはないでしょう。自分たちが生きている今のこの状態が豊かならそれでいいということです。日本もガッチリそれに与しています。

しかし大国が今後も経済や他国の体制をコントロールできたとしても、自然のメカニズム崩壊による悪影響までは阻止できないでしょう。もはやどうしようもない状態に否応なく直面するのは後代の人間を含めたあらゆる生き物たちです。

現代人は科学者たちの警鐘にいっとき不安を覚えながらも、あくまでテレビのCGの世界であり実感が伴うことなくすぐに忘れてしまえる。だからこそ、あまり罪悪感もなくこれほどの"悪行"ができているのかもしれません。
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