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きょう「山口母子殺害」上告審判決:最高裁の役割を勉強
今日の午後、1999年4月山口県光市で起きた母子殺害事件の上告審判決がでます。
昨日の東京新聞web"『死刑相当』の可能性"から一部を引用します。

 上告審では、二審判決を見直す際に多く開かれる弁論があり、第三小法廷は「死刑相当」と判断する可能性がある。

 最高裁によると、記録が残る一九六六年以降、二審無期懲役を不服として検察側が上告した事件で、最高裁が二審判決破棄と死刑を同時に言い渡した判決はない。死刑相当と判断して二審判決を破棄、審理を差し戻したのは、連続射殺事件の永山則夫元死刑囚(九七年執行)など二件だけ。

 永山元死刑囚の第一次上告審判決(八三年)は(1)犯行の罪質(2)動機(3)態様(4)結果の重大性、特に殺害被害者の数(5)遺族の感情(6)社会的影響(7)犯人の年齢-などの死刑適用基準を示した。

 男性被告の一審山口地裁判決と二審広島高裁判決は、この死刑適用基準に適合するかどうか検討し「犯行態様は計画的とまでは言えない。年齢も(死刑が適用できる)十八歳になって一カ月しかたっておらず、内面の未熟さが顕著。更生可能性がある」と判断した。

 このため上告審では、計画性と年齢の評価などが争点となった。

わたしがアンダーラインした箇所、最高裁はなぜ自分で死刑判決を下せないのでしょうか。差し戻して再度時間をかけなくともその場で決してしまえばよいのでは、と思うのです。なにかきまりで制限されているのでしょうか。

いままでよく最高裁の役割を知らずにすごしていたようです。
わたしは、せいぜい「原告・被告とも判決に不満ならば地裁→高裁→最高裁と上に上げて再度審議してもらう。ただし新たな証拠など正当な理由がなければ受け付けられない」といった程度の認識しかなく、各裁判所の性格・役割にはたいした違いは無い――各裁判所の名称からは上に行くほどより高度な審理を想像させるが、感覚としては別の医師にセカンドオピニオンを求めるようなものに近いのでは――と思っていました。

教えて!gooの"質問:「最高裁から高等裁へ差し戻し」とは"に最高裁判所の特殊な役割が書かれていましたので自分なりにまとめておきます。

  • 最高裁判所の負担を軽減するために上告理由は厳しい基準でできている

  • 最高裁判所では「事実(の受け止め方)」を争うことはほぼない。それは1・2審での役割。上告受理はその論点が法律の解釈を軸にした場合となる

  • 最高裁判所は「法律解釈」と「違憲審査(大法廷での審議を義務付けている)」をするところ。よって、法律上特に定められていない事件では新たらな判決を出すことなく、差し戻すまでしかできない

  • ただし、法律解釈の変更だけで原審とは逆の結論を導ける場合や、訴訟の場に十分な事実が上がっている場合には、原判決を破棄して逆転判決をすることがある(破棄自判)

  • 差し戻し判決がでれば高等裁判所がふたたび審理し判決することになる。
    その際、高等裁判所は最高裁判所の破棄理由に拘束される。今回「死刑相当」として差し戻した場合、高裁ではそれに沿った再審議がなされる。その判決はほぼ「逆転」=「死刑」となるとみてよい

同ページには「最高裁は、法律解釈を任務としますので、原則として新たな事実の取調べはしません(その例外性ゆえに、有名な事件では、最高裁で事実関係調査のための口頭弁論の実施決定それ自体がニュースになることがあります)」ともあります。
この母子殺害事件の上告審はその稀な口頭弁論があったケースです(今年3月、弁護側が遅延目的でそれに欠席し非難された)。

判決は午後3時です。
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