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ニセ医師事件:「医学部を経て免許取得しないとダメ」を考察
今週の前半に「ニセ医師逮捕」が報じられていましたが、東京新聞web「ニセ医師 診療8年の不思議」で詳しく後追いをしています。

医師免許を持たずに医療行為をすることは法に反するということを十分承知したうえであえていうと、この人は医師の「適正」があったのではないか、むしろ現行の医師になるための仕組みへのアンチテーゼとなりうる事件ではなかったか、と思うのです。

医師になるためには、まず大学の医学部へ入ることが必須となります。合格するためには相当程度の学力が求められます。医学部を志望したくても、一般に進学校といわれる学校でも上位にいるひとにしか実質その権利はありません。しかもその人たちでさえ合格の可能性は決して高くはないのです。
くだんの「ニセ医師」は定時制高校中退だったそうです。世間一般の偏見を持って言うと、医学部入学などとんでもないような学歴といえるでしょう。

医学部へ入れるような「頭の良さ」というのを以後「学校での成績が良い」という意味で使うとしましょう。この定義ではエジソンも本田宗一郎も「頭は悪かった」ということになります。学業はパッとしなかったが、後年ある分野で特異な才能を発揮するというのはいまでもたまに見られることです。

この「ニセ医師」が医療技術を習得したのは次の方法でだったそうです。

 山城容疑者は一九九七年から一年間、都立広尾病院で「見学生」をしていた。見学生は海外で医師免許を取得する予定の医学部在籍者、卒業者が対象で、医師に付いて、手術を含む医療現場を見学する制度だ。医療行為はできず無給、病院との雇用関係はない。(中略)

 「問診、カウンセリングは見よう見まねでできるかもしれないが、素人が一年間見学しただけで、診断名を付けたり、処置したりできるとは思えない」と病院側は否定するが、この経験を生かした可能性はある。

いみじくもプロが「素人が一年間見学しただけで、診断名を付けたり、処置したりできるとは思えない」といっているにもかかわらず、かれは(高度の医療行為ではなかったでしょうが)まんまと習得し、実践できていた。それが「適正があった」とわたしが言った所以です。
「頭が良い」ので国家試験に合格したものの、じつは「適正」がなかったため誤診や医療事故をおこしたり、患者への心配りに欠けたり、といった現象が散見されるのではないでしょうか。

ザックリいうと、腕のいい職人は決して高学歴ではない、むしろ学業はそこそこに早くから弟子入りしているはずです。そして技術力はいうまでもなく、その知識も大学で体系的に学んだものを凌ぐのではないでしょうか(たとえ学問上の専門用語は知らなくともそれに相当することを直感的に察するなどして)。加えて、長年実践で培った、他人が簡単にマネの出来ない「勘」というものがあります。ですから、医師には、倫理的な精神を持つのは当然として「頭の良さ」よりも「腕のいい職人」であってほしいと思うのです。

医師はもちろん高度な知識を必要とする職業ですので、第一関門の医学部入学を「頭の良さ」で選別するのは致し方ないことなのかもしれません。加えて「適正」の有無は自他ともに簡単に判定できるものでもありません。とはいえ、レアケースではあるでしょうが、今回のかれのように(勝手に断定して言うが)「頭は悪い」が「特異な才能をもつ」人材を生かす道はないものかとも思うのです。それとは逆に、既に医師となったのちでも「適正がない」場合は積極的に退場してもらう制度(いまもあるでしょうが、甘いものだと再三指摘されています)をしっかり確立していただきたい。そんなことまで思いを致した事件でした。
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 「本当に親切でいいお医者さんでしたよ{/face_yoka/}」というのが患者の声。「症状に合った的確な処方戔を書いていましたよ{/face_zzz/}」と薬剤師。 8年間の間ニセ医師として20か所以上の医療機関を渡り歩いていた男が12月6日ついにお縄となったが、大学の医学部
2005/12/09(金) 13:57:26) | おもしろニュース拾遺
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