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「美しくない」発言:株って所詮ダマしダマされの世界でしょうが
ずるい、きたない、倫理にもとる、人の道に外れる・・・などといろいろな表現ができるのですが、「美しくない」という決して厳しい糾弾の調子を含まない、なんとも微妙な言葉を使ったものです。
みずほ証券によるジェイコム株の誤発注問題で利益を得た証券会社にたいする与謝野馨金融・経済財政担当相の発言です。

この株を取得した証券会社数社が合計百数十億円の利益を返上する方向らしいのですが、各紙の論評から抜粋してみます(一部引用者編集)。

朝日新聞社説 "利益返上 「美しさ」と危うさと"

 気がかりなことがある。与謝野金融担当相の一言が、返上への流れを作ったように見えることだ。
 今度の取引で上げた利益は法律やルールを破って稼いだものではない。返上するかしないかは、あくまで個々の企業が自らの責任で決める事柄だ。
 与謝野氏は証券界を監督する金融庁の担当大臣だ。言われた側が圧力を感じたとしても不思議はない。外資系までが同調したのも、日ごろから風当たりが強い事情を考えれば納得できる。
 この国には役所が許認可権限をテコに業界を束ねてきた歴史がある。
 まだまだ不十分とはいえ、市場の独立性が重んじられるようになってきた矢先である。「大岡裁き」だと喝采する時代ではない。


毎日新聞社説 "利益返上 「美しい」株取引って何だ?"

 「美しくない」のは、今回に限ったことではない。株式分割を繰り返して株式時価総額を膨らませ、さらに時間外取引でニッポン放送の買収を仕掛けたライブドアや、転換社債を通じて阪神電鉄株を大量取得した村上ファンドの行動も、違法ではないものの、美しいとはいえない。
 株取引を道徳や倫理で判断するのは難しい。しかし、政治家の情緒的発言を受け、証券業界は大人の対応をする。それで手じまいでは、日本の証券市場はいつまでも立ち遅れたままだ。


日経新聞 "春秋(12月16日)"

 儲けをだした内外の証券会社が利益を返上するという。ハゲタカの烙印を恐れたのか。証券会社の売買行動を「美しい話ではない」と批判した与謝野馨金融担当相発言が効いたのかもしれない。倫理的判断からの利益返上か、汚名のコストを恐れた算盤ずくの決定なのか定かではない。
 巨利を得た個人投資家も法を犯したわけでもなく、強欲こそ市場経済の推進剤という議論もあろうが、あえて提案。全額とは言わぬ、半額でも寄付したらどうか。


3紙に共通なのは、金融省の「鶴の一声」に敏感に反応したのであり、(とくに外資系は)今後の活動で自社への悪影響がないようにとの思惑がらみの対応であろう、ということです。
朝日・毎日からは、担当大臣とはいえ証券市場の本質を理解しているのか、さらに、情緒的発言が実際に影響を及ぼした状況は真に独立した市場でない証しではないか、といった疑問が読み取れます。日経は(社説ほど長文でないこともありますが)「返上」は肯定しているものの発言の是非には触れていません。

おそらく与謝野大臣は、つけ込んだのが事情を知った「同業者」というお仲間だったことが気に入らなかったのでしょう。しかし、世界の投機家・ヘッジファンドなどからすれば一笑に付されておしまいなのではないでしょうか。そこは情の入り込むスキなどない世界だと思います。
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